2018.11.30 14:55person 29 作・橋谷一滴ゲームの実況動画を見ているかれこれ2時間私は特にゲームが好きなわけではないしこのゲームが何のゲームなのかもよくわからないが洞窟物語というフリーゲームの実況をかれこれ2時間眺めている流石に長く見過ぎな気がしてならないが特にやめようとは此の期に及んでも尚思っていない昨日、大学が決まった。卒業まであと半年毎日おんなじ電車に乗って毎日おんなじ友達とお昼を食べるたったそれだけの条件が揃わなくなるそう思ったら...
2018.11.29 10:50person 28 作・草場あい子新山沙知。20歳。大学生。そういえば。高校卒業して2年。あっという間だったな。卒業して上京した。だから高校の子とは全然会ってない。会おうって言ってたけど。慣れるか不安だったここも意味不明な路線もいつの間にか慣れてるし、読めてる。そういうもんかって思うけど。なんか寂しい。今の思い出で上書き保存して前の思い出が頭の片隅からも消える感じがするから。私だけかな。たまに今この瞬間もいつかは思い出になって頭の...
2018.11.28 14:29person 27 作・木庭美生占部颯太。15歳。男。事実は小説よりも奇なり。誰か知らない誰かの言葉。いつ誰が言ったのか全然知らない。でもとりあえず、この言葉を最初に言った人はもっと現実を見るべきだと思う。だってどう考えても現実よりも小説の方が不思議なことが起きる。現実なんてつまらない。親はすぐに怒るし、友達との人間関係だってめんどくさい。小説だったらすぐに殺人事件が起きたり、魔法が使えたり、超能力があったり。小説の方がずっと不...
2018.11.27 14:50person 26 作・渡邉大・見かけた人学生・見かけた場所ひとけの無い公園・時間帯夜9:30頃_____________________○名前古屋 悠斗○年齢16歳○好きな事夜の散歩○嫌いな事注目を浴びること_____________________イライラする。数学の西崎に怒られた。少し外見てただけだろ。外なんて誰でも見るじゃねえか。大体よそ見なんてそんな騒ぐことじゃねえだろ。そんで、端の席の中村は何が面白いのか笑ってやが...
2018.11.26 10:45person 25 作・堀愛子日曜日の夕方に高架下で見つけた男の子のはなし。ーーーーーーーーーーーー松島あらし(まつしまあらし)11歳。タケちゃんはおれの持ってないものをいつも持っている。スケボとかiPod、髪の長い母ちゃん。朝からおれは母ちゃんにゲーム機を取り上げられた。くそ、ぶっと飛ばす、って言って外に出たらタケちゃんがスケボで遊んでた。朝ごはんのスクランブルエッグのケチャップが口元についてるおれをタケちゃんはげらげら笑っ...
2018.11.23 14:50person 24 作・橋谷一滴中学校の時、一時期何もしてない時期があった。昔よく聞いていたCD 再生すると何もしてなかった頃の自分の大事にしてたものが浮き彫りになった。住んでた団地の階段最寄駅の匂いそこまでの商店街の道歩いていた歩いていたことを思い出す。住んでいた街のことが嫌いだった。何にもしていない自分以上の何にもなさがあの街には立ち込めていて、余計に何にもできなくなるそんなことを電車の中で考えていた。今歩くこの街にはあの...
2018.11.22 09:30person 23 作・草場あい子小山優太。20歳。大学生。黒縁眼鏡で短髪。本を読みながら待っている。喫茶店。レトロな雰囲気。焼いたパンで挟むサンドイッチが美味しい。扉を開くとベルの音。珈琲のいい香り。低い声のマスターが珈琲豆を挽いている。一番奥の窓側。2人席のテーブル。そこが僕の特等席。僕のお気に入りの場所。僕はよくここに来る。周りのみんなはスタバとかマックとか。でも僕はここがいい。穏やかで平和。僕は周りのみんなと馴染めない。ノ...
2018.11.21 14:55person 22 作・木庭美生東雲千鶴。20歳。女。疲れた。もうやだ。明日も頑張れない。疲れたし、あいつには会いたくないし。はぁ。大学からの帰りの電車の中はどうでもいいことばかり考える。どうでもいいから考えてるのかどうかもよくわからない。いやたぶん考えてはいるんだろうけど。この間テレビで大学生のモバイルバッテリーが発火したってニュースで見た。晩ご飯食べながらなんとなくかかってたニュースで見た。でもそれだけしか知らない。なんで発...
2018.11.20 14:50person 21 作・渡邉大・見かけた人カメラを持った女性・見かけた場所公園・時間帯11:30頃____________○名前武本 瑞希○年齢26○趣味登山○悩み趣味の合う人が周りにいない○飼いたいペット亀○最近あった嬉しいこと新しい登山用リュックを購入したこと____________…うまく撮れない。何でだろ。場所は良い感じだと思うんだけどな~。まあ、勉強もしてないのにそう簡単に上手い写真が撮れる訳もないか。明日、由紀ちゃ...
2018.11.19 12:05person 20 作・堀愛子改札で見かけた、知らない女性について。ーーーーーーーーーーーー佐川春菜(さがわはるな)24歳。朝は苦手である。春からこっちに上京してきて、必死に生活をしてたらなんとなく冬がきてる。まだ秋なのにこんなに寒い。冷え症のわたしを悩ませる。こっちは人の多さがおかしいと思う。そんな事言ったってその一部にわたしはいるのだからそう思ったって仕方ないのだろう。茶色から就活のために黒色に戻したパサパサの髪の毛が風に...
2018.11.16 11:14person 19 作・橋谷一滴20歳。女。私の中指にホクロがある。それに気がついたのはついこの間で、パン食べてて。パンを食べていた私に電話が入った。あー。あれは多分1ヶ月くらい前の話。兄が、どっかに行った。私には兄がいる。3歳離れた兄が。そんな兄がどっかに行った。と親から電話があった。私はパンを食べてたから「んー、どうしよっかー。」ってもぐもぐしながら答えたら怒られた。私はとりあえずパンを机に置いた。私は中学の時、兄の部屋に頻...
2018.11.15 09:20person 18 作・草場あい子山下大助。52歳。グレーに近い白髪。白シャツにズボン。黒いベルト。手に袋とコーヒー牛乳。日曜。11時。いつも君と来ていた温泉。上がったら瓶に入ったコーヒー牛乳を買ってベランダへ行く。木で作られたベンチが僕たちの特等席だ。秋だ。肌に触れる風が冷たい。きっと君は寒い寒いと言って手を繋いで横にくっついて来ていただろう。でも君はもう居ない。去年病気になってそのまま。もうここに来ることはなかった。ずっと行き...